法堂
法堂は、法式行事や公式の法要が行われる場所であり、南禅寺の中心となる建物です。
創建当時のものは、応仁、文明の乱で焼失しましたが、文明11年(1479)頃に復興されました。その後、慶長11年(1606)豊臣秀頼の寄進により大改築されましたが、明治28年(1895)の火災によって焼失しました。
現在の法堂は明治42年(1909)に再建されたもので、内部の須弥壇上中央に本尊釈迦如来、右側に獅子に騎る文殊菩薩、左側に象に騎る普賢菩薩の三尊像を安置し、床は一面の敷瓦となっております。屋根は林立する巨大な欅の円柱に支えられ、天井には今尾景年画伯畢生の大作と云われる蟠龍が描かれています。
明治42年の創建以来80余年を経て、雨もりがするようになり、平成2年、開山大明国師700年大遠忌記念行事として、屋根茸替え工事及び敷瓦取り替え工事を行い、平成2年落慶法要が営まれました。